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不世出の文人・島尾敏雄の心裡と作品形成の原点を鋭く抉る労作――行間に滲み出る敬愛の念 志村有弘
ウェルズの真の革新性を明らかにする――批評家としてのバザンの懐の深さも見えてくる 谷昌親
闘わない人々への批判――「分かち合うこと、等しく分かちあうこと、それが民主主義だ」 睡蓮みどり
人文知の範と呼ぶにふさわしい、重厚な一作――刊行を実現した大学出版部の見識にも敬意を払うべき 新田啓子
その革命と反革命を問い直す映画的試行――パトリシオ・グスマン監督『チリの闘い』 小野沢稔彦
神話学的観点からアプローチしてきた著者の視野の拡がりと関心の到達点を示す――思想史学と国文学研究の壁を越えるすぐれた国学研究 田中康二
書房に象徴される在地の伝統的教育と公学校の設置・普及をめぐる葛藤のありよう――「日本統治下台湾の教育」に関する多様な「認識」を検討する 山本和行
「はぐれ者」バーニー――「社会的公正の実現」を目指して続けてきた政治活動の内容を克明に描く 山木洸二
七つのむらを舞台に、「存続志向性」とその背景にある世界観を解き明かす――存続の形を独自の合理性に基づいて模索し追求する姿を描き出す 清野隆
『堤中納言物語』における「冷めた知性」――個々の短篇、および断章の特質が論じられるばかりでなく、十篇の物語に共通する面をもとらえている 陣野英則
蘇る社会派作家、石川達三――「言論の自由」を良心の旗印として戦中・戦後を生き抜いた石川の気骨に学ぶものが多い 平山令二
地方反乱が支えた中央政権――7~9世紀に「テマ将軍」が中央宮廷との間に繰り広げた政局のダイナミズムを扱う 草生久嗣
国家のあるべき姿を考えるためにあえて「ヘーゲルに批判されてみる」――『法の哲学』で展開されるヘーゲルの論理を徹底して内在的に探求 赤石憲昭
根本敬曼荼羅・レコ・ジャケ篇――根本敬は希有な、現代の哲学者である。そして真の、絶滅危惧種に指定されるべき掛け値なしの「思想家」なのだ 山崎春美
南島宗教史の構造と新たな展開――入り組んだ歴史的政治的背景をもつ地域の宗教史を歴史人類学の立場から、一貫した視点で語る 一色哲
震災を経験した著者自身と、避難所で知り合った人々の体験を丹念に綴る――熊本地震にも通じる普遍性を有する非常にすぐれた研究書 干川剛史
批評的スプリングボードを与えてくれるガイドブック――日本演劇を代表する演出家・宮城聰の魅力に肉薄 野田学
戦争の中にも人々の生活や希望がある――ギオルギ・オヴァシュヴィリ監督『とうもろこしの島』、ザザ・ウルシャゼ監督『みかんの丘』 名取弘文
並々ならぬ覚悟――著者ふたりは、過去を生き直し、いまを憂い、その先を見ている 村上陽子
人文学の可能性は人文学の歴史と主体のあいだで生成する――驚くべき博捜と斬新な着想に裏づけられた思想史の良著 後藤嘉也








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書店別 週間ベストセラーズ
■東京■東京堂書店様調べ
1位 下戸の夜
(本の雑誌編集部下戸班編)
2位 ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー
(ブレイディみかこ)
3位 東京凸凹散歩
(大竹昭子)
■新潟■萬松堂様調べ
1位 一切なりゆき
(樹木希林)
2位 未来の地図帳
(河合雅司)
3位 ノーサイド・ゲーム
(池井戸潤)

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