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歴史・時代小説、現代小説の佳作多数──狐遣い事件の顛末を綴った「中橋稲荷の由来」(森岡久元『別冊關學文藝』)、人間世界のやりきれなさを笑いに変える「ヒーヒー族の伝説」(木島丈雄『九州文學』) 志村有弘
読後の感想の意外性が何より「奇妙」──海底王国、溶ける老女、大きくなった飼い猫等々、各編で起こる超常現象は地道なテーマを扱う作家のウインクか 片岡直子
死の政治に立ち向かう女たちによせる深い思想的葛藤──原子力=核をめぐるもう一方の「産まない性」の責任が問われねば 小田原 琳
集積するモノの山は「ゴミ」か「必要」か?──人生の曲がり角に直面しつつある人物たちの煩悶は、同時に国家として曲がり角にさしかかった日本社会の現状を映し出す 西堂行人
自然と関わる人々の営みを新たな形で捉える──既存の学問枠組みを超えたスタンスを意欲的に切り開く 中野泰
モチーフは多彩ながら散漫とせず、読む者に確かな視線を収斂させていく──「ハムレットの悩み」など、笑いつつ納得させられるユーモアを交えた文章群 室沢毅
映画人一六〇人を追悼、「墓」という弔いの様式をめぐる思い──墓石を通して死者と生者が繋がることによって、死者と生者は同等になる 皆川 勤
共同幻想論から南島論への道──国家に対する吉本隆明の対応 三上治
不思議な世界を描出した、味わい深い読後感を与えてくれる短編集──集中の〈セイタカアワダチ〉では、あらためて鎮魂の意味を考えさせられる 植田隆
非営利事業、社会貢献の新たなあり方──社会的貢献を目指して設立された企業の現状と問題点を、専門家計5人が考察・分析 山辺裕之
当事者研究の研究? って何?──自分をめぐるワクワク感と冒険心 岡原正幸
「福沢抜きに」明治思想史を描く──明治のもう一人の啓蒙家の新研究 松野尾裕
「同化主義的な旅の果ての、望郷と帰郷の物語」を解き明かす──沖縄の過去・現在・未来を考える上で多くの示唆に富む 田仲康博
大塚史学の到達点と思想としてのさらなる可能性を明らかにする──グローバル化に向かって内部の「生産」をつねに現存するその「流通」に開く 中島健二
『共同幻想論』について、ふたたび──混沌とした状況に迫る方法を提起している 三上治
誕生から六〇年、「ヤマギシ会」は、今──「ヤマギシ会」が今もなお、「ヤマギシ村」という実験地を存続させ、その中で村人が集団生活を営んでいるという事実は画期的なことである 黒田(西島)宣代
「政治信頼」の構造と機能に迫る──「代議制と政治不信の共生」現象に対する政治行動論的分析 境家史郎
素朴で平明な語り口が「安らぎ」を与えてくれる──悪性リンパ腫克服の「素朴で飾り気のない」闘病記録 山辺裕之
戦前期や第二次大戦直後の「流れ」を幻視させる刺激に満ちた論集──プロパーによって再生産、制度化されてきた日本探偵小説の歴史を見直す 横井司
戦後は終わっていない──戦後という枠組みの外にある思想のあり方を 田中和生×富岡幸一郎








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書店別 週間ベストセラーズ
■東京■東京堂書店様調べ
1位 本当の翻訳の話をしよう
(村上春樹、柴田元幸)
2位 天皇陛下にささぐる言葉
(坂口安吾)
3位 漱石全集を買った日
(山本善行)
■新潟■萬松堂様調べ
1位 今こそ、韓国に謝ろう
そして、「さらば」と言おう
(百田尚樹)
2位 一切なりゆき
(樹木希林)
3位 思わず考えちゃう
(ヨシタケシンスケ)

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