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二〇世紀後半期の時代精神を表徴する、脱領域的モラリストの批評活動――三〇年にわたる「ニューヨーカー」寄稿エッセイを集成 米田綱路
身体と禁忌の二項対立をめぐる、蛮勇と解決――内藤瑛亮監督『先生を流産させる会』 阿部嘉昭
温かな光源としての賢治――賢治がすぐそばを歩き、語り、愉快で不思議な行動をとる同位感 澤村修治
現代の知的課題を活写する真正の哲学入門書――概説すべき確固とした通説が存在しないような領域を対象に 吉川浩満
日本人と韓国人は歴史的関係をどこまで修復できるか――映画を媒体として相互理解を模索する「円卓シネマ」の貴重な試み 福井譲
「ハードボイルド」とは何か――ダシール・ハメットの名作『マルタの鷹』を読み解く:対談 小鷹信光×諏訪部浩一 アメリカのハードボイルド小説をめぐって 小鷹信光×諏訪部浩一
近代との「連続史観」に立って、ルネサンス期の全体像を提示する――該博な知識を駆使し、時代的な展開を地域横断的に関連づけた、情報の宝庫 西本晃二
エコロジスト知事の軌跡――琵琶湖を〝沈黙の湖〟にしないために「卒原発」を唱える 栁川喜郎
客観的かつイローニッシュな俳諧精神の自由さ――話し言葉と書き言葉の絶妙なバランス感覚が 浅沼璞
断片の作家、タブッキ――まぼろしや白昼夢からなる世界を描く幻想的で曖昧な小説家は、鋭い批判精神を備えた知識人でもあった 橋本勝雄
熱い家元たちがいなければ、美しい芸能が消えていく――柔らかな感受性こそ、伝統芸能の豊饒さを後世に伝えるエネルギー 甲野糸子
「出版人」の態度を貫く、情熱とよぶほかない一本の筋――出版とは、重層的で多面的な活動の総体である 長谷川 一
永久歩行者、流動する自由――谷川健一・大和岩雄 責任編集「民衆史の遺産 全15巻+別巻」(大和書房)刊行によせて 谷川健一
『源氏物語』のテクストのダイナミズムを丸ごと把捉することの必要性を訴える――源氏研究実践の参照点として、何度も読み返される書となるだろう 安藤徹
あいまいな監視は権力の重要な性質――通俗的な監視社会批判が参照する二つの概念に疑義を提起 小倉利丸
逸脱者の創られ方――諸集団が規則をつくり、執行し、逸脱を処罰するという過程がはらむ諸問題を挑発的に浮き彫りにする 原宏之
ある意味で「3・11」の事態を「予言」していた反原発の研究者たち――科学技術の研究開発に携わる人々に「研究者の原点」を再考することを要請する 山辺裕之
戦争と平和を問う永原女性史論の集大成――地域や生活の中の女性の歴史から近現代の移り変わりを照射 金子幸子
アフガン現代史を正しく理解するために不可欠の一書――軍閥とタリバン、米軍占領体制の中でアフガン人は自立をめざす 横田三郎
ラテンアメリカの新しい文学が進むべき方向を示す道標となった――この十数年にスペイン語から翻訳された作品の中でも最大の収穫のひとつ 安藤哲行








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