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国家権力の透明化と、そこで見失われた問題――我々は、他者の生命をすら左右しかねない情報の公開に手をつけたアサンジという人間の無謀さ・無思慮さに慄然とすべき、ではないのだろうか 大屋雄裕
ヒルファディング没後七〇年、大家による刺激的な一冊――マルクス主義全体を批判的に捉えるマルクス主義研究へ 太田仁樹
国立公園制度を戦前、戦後、そして現代へとつなげた包括的研究――現在の自然保護問題へも多くの示唆を与えてくれる 小祝慶紀
東アジア世界に重心を置いて近現代日本の通史を描く――〈いま〉に敏感な視点から歴史の書き換えを試みた意義は大きい 成田龍一
「虎の跳躍」への虎の跳躍――良質な二〇世紀前半日本研究 原克
魔物的哲学者ウィトゲンシュタインとの格闘の記録――型破りであり、またすぐれた哲学の著作 宇波彰
「大逆事件」前後を軸に検閲と作家の反応を論じる――法制史や政治史にも目配りした重厚な研究 三輪智博
絵巻物風に丹念に、微細に描かれる悲劇の王妃の運命――現代の古典の域に達した、波瀾万丈の歴史小説 高儀進
賢治童話の底流にある無垢への憧れ、修羅の意識とそこからの救済――詳細に作品を読み解き、誠実に賢治の心に同行している 堀江朋子
八十のありのままの姿を呈して正しい評価への道をひらく――立体的に構成された西條八十像が組みあげられている 三木卓
地産地消の実現が共同的なつながりへの近道と説く――3・11以後、求められる地域の力と知恵を創るアクティブな思考 宗近藤生
われイメージする、ゆえにわれあり――伝記とは何かを問う稀有な一書 今村純子
言語の壁を越える写真表現の訴求力を信じて――他者の命を思いやる心こそ、慈悲の最初の行為 松崎未來
魅力的な場所にめぐり会う旅は脳を刺激する――精神内科医が新鮮な感動へ誘う旅のエッセイ集 甲野糸子
いくつもの琉球、たった一つの根――〈日本‐琉球〉の錆びた観念を超える 仲里効
西洋哲学史の大河を渡り、美学の源流を旅した著者の遺著――「美学とは何か」を一貫して問い続けた哲学的格闘の軌跡 米田綱路
原発震災で失われたものの記録――豊田直巳氏に聞く、3・11東日本大震災から半年 豊田直巳
軍と教育と宗教――日本と大陸との関係:『復刻版 アジアにおける日本の軍・学校・宗教関係資料』刊行によせて 槻木瑞生
立場の違う資料がまとめられ意義深い――仏教各宗派をバラバラに調査しているという研究の限界を埋める『復刻版 アジアにおける日本の軍・学校・宗教関係資料』刊行によせて 大東 仁
少年は失われゆく故郷を見つめる――若手作家の力強い小説が届けてくれる希望の光 大浦早苗








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3位 本の雑誌の坪内祐三
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