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吉本隆明と柄谷行人の「世界思想」としての意味を明らかに――最終目標地の不確定な旅へと向かう思想の彷徨者としての著者の姿勢 高橋順一
歴史的「啓蒙」がはらみこんだ未解決の諸問題を考える――変革・革命と政治的権力構造との関係、社会と宗教の関係 三井吉俊
ヒロシマの思想を問い続けた長年の思索の集成――被爆朝鮮人の問題から出発し、核廃絶の世界化を求める 米田綱路
六ヶ所村に見る「原子力推進複合体」の姿――大規模工業開発計画から核燃料サイクル基地誘致へ 三輪智博
新しい視点からのルカーチ再評価の試み――周辺思想家の文献や先行研究を丹念に踏まえた労作 初見基
読み解かれる作品の背後から、菊田一夫の様々な顔が浮かび上がる――研究と批評という演劇に向ける複眼のまなざし、方法が効果を発揮 山本健一
語りの声が交差や拡散を繰り広げ、絡まったままの糸が張り巡らされる――「本物の真実」をとらえることの困難をつまびらかに 成田瑞穂
「手おくれの男」から五〇年、大野新の詩業――〈死〉と向き合う病床での過酷な日々が、詩人としての運命を決定づけた 井川博年
見失っているかもしれない生の価値を求めて――人間と人間、人間と動物の本来的なきずなの意味を問う 渡辺めぐみ
討議を通じて経済学批判の現代的地平を示す――巨視的視点から、「経済」の本質を厳しく問う 橋本努
ユートピアを抱きしめて――3・11以前に書かれた、「中央」と「地方」の関係を「内部植民」という観点で捉え直す書 池田雄一
心温まる笑いに富む抒情豊かなエッセイと短編――祖父母と両親から〈文学〉を継承しつつ、独自の世界を構築 志村有弘
希代の作家・思想家が戦争という災厄を前にして展開する人間に関する深い洞察――レジスタンス一辺倒のフランス文学史とは一線を画す貴重な証言の宝庫 澤田直
満月の夜の子猫の冒険――子どもにも届くやさしく、深いことばで、「生きること」とはどんなことかを語っている 桑原文子
「仕事の跡」にふれる喜びは色あせることはない――文章職人五十年の奮戦記は信念に溢れ、清々しい 山井悟
大地の鼓動とアイヌの人々の呼吸が感じられる写真集――「神様」をいつも傍に感じながら生きている 鈴木義昭
単純な善悪に納まらない現代社会の闇――冷酷な視点で近代以降のヒューマニズムを俯瞰する 荒井曜
欧米への対外宣伝や国際発信の有様を検討し、戦前期日本を論ずる――海外向け日本展示に注目して、研究の橋頭堡を提供する一方、必須の基礎資料を許される限り集約 稲賀繁美
ドレの絵に誘われて共に長い冒険の旅へ――一七世紀の物語を、一九世紀の画家が描く 高田広行
透明な神殿――傷ついた螺旋の経験から 松本潤一郎








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3位 本の雑誌の坪内祐三
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