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憲法は支配階級の道具ではなく人類の理性の経験的結晶である――「確固とした揺るぎない思想」の確立に向けて 西川伸一
労作『あゝ野麦峠』を世に問うた山本茂実の挑戦の日々――日本の近代化を支えたシルク産業とそれに従事した人々を忘れないで欲しい 井上春樹
ベルリナーレ(ベルリン国際映画祭)・復活の三つのメタファー――文化の根は深く、生き延びている 梶村太一郎
置き去りの目がひらく瞬間、詩はかろうじて書かれている――高速でどこかへ向かおうとしている言葉に追いつく手段とは 杉本真維子
王太郎の王道――「物語」から外へ出ないように心掛けながら、近代文学の問題と最前線で戦って見せたが…… 伊藤氏貴
戦時期のスポーツに纏わる固定化された認識に揺らぎを与える――一九四〇年の東京オリンピックの痕跡に目を凝らし、その幻に具体的で多様な形を与えた検証 山本敦久
ミクロとマクロの中間世界で展開する生命と物質のランダムなダンス――平易で興味深い挿話によって語られる、現代科学のフロンティア 有賀暢迪
「フィクション」はどう定義できるのか――分析哲学の知見でひたすら追跡する一級のドラマ 藤田直哉
ヘーゲルに仮託して語る「治療」の試み――ヘーゲルの時代診断は、われわれが生きる現代という時代の診断へと、ホネットによって二重化されている 浜野喬士
消費主義にもとづいた幸福は宿命の捕虜でしかない――現代人が自明視している幸福観を批判的にとらえ返そうとする現代社会論 中島道男
向き合いたくないものに向き合う――生きるとはエゴを通すことで、それが人間苦である 矢口進也
「異」なるものの影で照らし出された文化論――光というイメージで、言表しがたいものを読み解く
歴史認識の変遷を伝える今日的な内戦史研究――「忘却の契約」を破り、冷戦的バイアスを超える 米田綱路
精神分析運動に育まれ、児童心理分析のパイオニアとして活躍した鮮烈な生涯――二〇世紀前半の同時代史、人間交流史のなかで、その足跡をうきぼりに ザビーネ・リッヒェベッヒャー 著 田中ひかる 訳
堀口大學が貫きとおした「明星」の矜持に日本語の詩歌の水脈を探り当てる――一篇の詩歌が「作品」として成立する瞬間が見事に再現される労作 石塚純一
持つものをすべて投げ出すことによって心の底から湧き上がる声を聴く――不安に身を任せて果敢に生き、世界の深遠とつながる少女の物語 諸星典子
表象の大地の上を疾駆する言語のプラズマの果てに――おそろしく未知の、おそろしく豊かな読書体験に誘うドキュマン 野村喜和夫
政策担当者の教養と理念を問う――保護主義の政策は格差の克服、国富の増大の手段としてすぐれている? 橋本 努
故郷に戻った帰還兵をめぐる物語にも深い悲しみがある――21世紀の新しい戦争の現実と平和を実現する方策を知るために 木村 朗
公園都市で黒いかたまりをつくること――「ヒロシマ」が「非‐世界」という経験であることを思い至らせる 行友太郎








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