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怪物の詩集――ヒトの力が奪い尽くされた果てに示される最小の値において、田中庸介は「天才」である 中尾太一
「多孔性の風景」から現れる未来の記憶――人間と非人間から成る共通世界への認識を深めようとする 石倉敏明
濡草鞋者というのは、関係性を惹き寄せていく存在だ――没後九十年、漂泊する歌人・牧水に関する評伝 久保隆
口腔ケアには信頼できる歯科医との出会いが重要だ――健康は口から、幸せも口からだ 大野秀樹
ジャーナリズムへと戻る回路――長年のマラルメ研究に一つの区切り 岡山茂
まるで小説を読むような高揚感――先行研究に引用されていない第一次資料を豊富に引用した実証的な論 柴田奈美
戦後のアートと政治空間へと開く一つの導きの糸――高橋悠治は一九六八年をいかにくぐり抜けたか 中山弘明
沖縄文学の新たな境地――公務員として、文化人として、作家として、戦前・米軍占領下・日本復帰という激しい「世替わり」の時代を生きた一人の人間の人生が浮かび上がってくる 村上陽子
虹児研究における大きな一歩――大正~昭和を生きた一人の男の壮絶な人生が語られる 中村圭子
文学館の果たすべき使命は何か――「筒井康隆展」(@世田谷文学館、12月9日まで開催中) 藤田直哉
絶対的な特異性=単独性において立ち現れる、稀なエクリチュール――書物というもう一つの迷宮へとみずからの記憶を再構築 守中高明
「なぜ歌を歌い続けるのか」に迫り続けるライフワークの結集――歌掛けの持続性に注目し、その本質を一貫して問う 草山洋平
四人の識者が、それぞれ「原爆堂」の今日的な意味を語る対話集――未完に終わった経緯は、いまだに不明な点も多く、慎重な検討が必要 岡村幸宣
近代文壇を揺さぶった浮浪作家ゴーリキー――ゴーリキーの文学の再読と再吟味を訴えたい ブルナ・ルカーシュ
言葉に刻まれたダンスの痕跡――踊りについての深い省察に満ちている 呉宮百合香
戦後の物語の発端となる〈焼跡〉と〈闇市〉の表象を問い直す――それらに付与されたイメージが隠蔽してきたものを問い続け、〈日本〉という国家の枠組を可視化する 若松伸哉
独創に値する方法論の書――今日の俳句表現の思想的な根拠を示す 大井恒行
俳句への愛がほとばしっている――著者の心楽しさが横溢する弾みのある文章と、末尾に置かれた俳句の絶妙な交響にたちまち引きこまれた 皆川燈
世界の平和や人道主義を掲げる語りが、なぜ視野狭窄に陥ってしまうのか――「ヒロシマの普遍主義」の「副作用」を明らかにすることで、その疑問に答える 直野章子
イシグロ研究の現在が体感できること請け合い――イシグロ文学はアカデミーでも通用する第一級の世界文学だ 佐藤元状








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3位 本の雑誌の坪内祐三
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