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評者◆宇波彰
読者を誘い込む“ブラックホール”
ドゥルーズ/ガタリの現在
小泉義之・鈴木泉・檜垣立哉 編
No.2867 ・ 2008年04月26日




一九七〇年代からドゥルーズとガタリの思想がわが国に「移入」されてきたとき、その位置づけは不十分であり、歴史的背景もよく理解されてはいなかった。二一世紀になってようやく彼らの思想を対象化し、相対化することが可能になったように見える。この論集は、そうした状況のなかから生まれたものと考えることができる。ドゥルーズとガタリは、それぞれが独自の活動を行っていたが、また彼らは一九七〇年ごろから、二人からなる複数的主体としても著作活動を行っていた。そのため、このふたりの思想家についての考察は、通常のばあいとは異なったアプローチを必要とする。この論集には、多くの論者が参加して、きわめて多様で興味ある論点を提示している。そのなかで、評者が特に注目したいくつかの論文について記しておきたい。
 瀧本雅志の「メディア・デザインへ向けての哲学とは何か?」は、「いまや哲学は、自己の外の非哲学的イメージと連絡すべきである」というドゥルーズの思想を読み取った瀧本が、その方法をそのままドゥルーズの思想の読解に用い、それによってドゥルーズの思想をメディア・デザインの問題と結びつけようとする。瀧本は哲学の仕事が単に「概念の創造」に限定されるものではなく、「思考のイメージの操作をめぐる美や快の生成」でもあるというド...







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