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評者◆関曠野
計算不可能な原発事故のリスク――原発はテクノロジーの名に値しない極端なアクロバットだ
No.3011 ・ 2011年04月23日




○今から事故の戦後処理に
備える必要がある

 三十数年間ずっと恐れていたパニック映画のような悪夢が現実になってしまった。反原発派の一人として福島原発の破局を許してしまったことは痛恨の極みと私は言うしかない。しかし日本の反原発運動の人々はマスメディアに黙殺されながらよくやってきたのである。原発の新規建設を困難にすることが反原発運動ができることの限界だった。そしてこの点では、日本でも海外でも運動は成果を上げてきたのである。運動にはそれ以上の何ができたであろうか。
 福島県の原発は首都圏に電力を供給するためにある。だから原発問題とは大都市問題である。そうならば、この国土上の人口分布の歪み、大都市への人口の集中という問題は反原発運動の手に負えるものであったろうか。そして原発は立地する県の承諾なしには建設も操業もできない筈である。そこで問題になるのは、原発を受け容れてしまう県レベルのこの国の地方政治の構造という問題である。もっとも県の地方自治が原発に対する防波堤になるという考えは甘いかもしれない。現在ネット上で原発に懐疑的だった佐藤栄佐久元福島県知事に対する三月二十日のインタヴューが公開されているが、これを見ると政財官界に御用学者と一部マスコミを加えた日本の原子力ムラは県知事さえ鼻先...







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