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評者◆渡邉大輔
「映像圏」という蜂起──単なる「サプリメント化」しつつある映画をサヴァイヴさせる
イメージの進行形――ソーシャル時代の映画と映像文化
渡邉大輔
No.3100 ・ 2013年03月02日




▼ソーシャル・メディアの発達により、映画はもはや映画館だけで鑑賞するものではなくなった。そしてまた従来であれば作品とは言い難かったさまざまな映像が、「作品」として受け止められている。映画史研究者・批評家の渡 大輔氏が上梓した『イメージの進行形』(人文書院)は、その今日的状況に向けて書かれた新しい映像論である。キーワードである「映像圏」という概念を手掛かりに、本書の意義についてうかがった。(インタビュー日・2月1日、東京・神田神保町にて。聞き手=馬渡元喜〔本紙〕)

◆「疑似ドキュメンタリー」への注目

 ――「映像圏(Imagosphere)」という概念が、この『イメージの進行形』(以下、『イメ進』)のキーワードです。まだ耳慣れない読者もいると思いますから、映像圏とは何かという問いから始めたいと思います。
渡邉 インターネットやスマートフォン、とりわけ動画共有サイトをはじめとしたソーシャル・メディアなど、情報環境によって実現されつつある新しい映像の製作および受容のあり方と、それに伴って人々の間に現れている映像に対する感じ方、リアリティのことを指しています。この本では、情報環境を駆使したネット動画やモバイル・フィルム(携帯電話で撮られた映画)の登場などによる映画や映像文化の変化や経緯を批評的...







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