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評者◆丸川哲史×鈴木将久×羽根次郎×阿部幹雄
現代中国認識のより一層の深化のために──「毛沢東」解釈の重要性がさらに印象づけられる
毛沢東と中国 上・下――ある知識人による中華人民共和国史
銭理群著、阿部幹雄+鈴木将久+羽根次郎+丸川哲史訳
No.3095 ・ 2013年01月26日




▼本座談会は、元北京大学中文系教授であり、また魯迅研究者としても著名な銭理群氏の『毛沢東時代/ポスト毛沢東時代』(台湾聯経出版)の日本語版の出版にちなみ、訳者四人で行なったものである。著者銭氏は一九三九年生まれ、五七年反右派闘争での政治圧迫の経験もあり、また文革期は青年毛沢東派として下放先で教師をされ、さらに八〇年代からは魯迅研究とともに中国「民主」への希望を模索するなど、独自の思索と実践を積み重ねてきた人物である。本書は著者の波乱に富んだ個人史をベースにしたものであるが、類書にありがちな「被害者意識」を先行させたものではなく、全編にわたって詳細な歴史分析、社会分析が加わった渾身の書となっている。今後、異彩を放つ画期的な歴史叙述として間違いなく記憶されることになろう。
 さて本書出版の経緯であるが、本書のベースとなる台湾交通大学での連続講演の反響の大きさを聞き及び、訳者四人の発意をもとに、青土社の菱沼達也氏の手によって完成の運びとなった。ただ不幸なことに、訳者の一人で、将来を嘱望されていた中国現代文学研究者、阿部幹雄氏が昨年十二月、病のため急逝するところとなった。ご冥福を心から祈念するとともに、その遺志を引き継ぎ、今後とも日中間の歴史認識を深める努力をここに誓いたい。(丸川哲...







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