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評者◆鴻農映二
【韓国】金子みすゞ、韓国での評価――『魔法使いの手のひら』――韓国語版『金子みすゞ童謡集』
No.3197 ・ 2015年03月07日




■どうしても、拙訳の韓国語版『金子みすゞ童謡集』が出したくて、自腹で印刷費を負担し、『魔法使いの手のひら』の題で、本の板の間社から出版した。68編収録。1000部。
 韓国は文芸誌が全て詩の専門誌かと錯覚するほど、詩の勢力が強い。誌面の七割は詩、あとの三割に小説、評論、エッセイが充てられる。
 そんな詩の読み巧者らに、みすゞの詩はどう読まれるか?
 私は上位に食い込むだろうとの自信は充分、あった。そして、その予想は的中した。
 以下は、詩人らの感想だ。

 「孟子の性善説を思わせるきれいな詩です。作品一つ一つに、純粋さと暖かさが含まれ、読む人を幸せな気持ちにします」(沈佳然)

 「詩が澄んでいて、深みがあり、とてもよいです」(梁雅林)

「人間本然の懐かしさを存した自然の詩。作品に触れながら、作家の心性の中に溺れ込み、露の滴をこしらえるような奇抜で斬新。そして、清潔な感性に驚いた。
 硝子玉のように澄んでいて、いじるのが恐くなる詩の神的存在感を感じさせる」(蔡仁淑)

「その純粋で強い響きに幾度か、ボウーッとなり、胸が、追われる者のように、ドキドキ弾みました。その悲劇の生涯を思うと、やたらと涙が湧いてきます」(パク・キョンチェ)

 本紙でも紹介したが(「図書新聞」2006年10月28日号)、金子みすゞの童謡集は、それに続き二冊目だ。一冊目は増刷したようで、よろこばしい。なお、沈佳然詩人は、定例の詩朗読会で、今度、暗誦して、朗誦してくれるという。







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