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評者◆重信房子(聞き手・小嵐九八郎)
重信房子氏に聞く(上) 60年代・70年代を検証する 全共闘の魂はアラブを駆け巡った
No.2885 ・ 2008年09月13日




 四〇年前の全共闘運動は、世界各地での学生・労働者の運動と呼応し合った。その中で、日本の地からパレスチナ・アラブと連帯する思想と行動が生み出された。明治大学の全共闘運動を担った重信房子氏は、七一年にベイルートに向かって出国し、アラブの民族解放戦争を長年にわたって共に担った。日本の治安当局の厳しい追及と立ち向かい、ひそかに帰国した。その後、二〇〇〇年に逮捕・起訴され、一審・二審とも懲役二〇年の判決を受け、現在上告中である。
 今回のインタビューは、獄内外の著しく制約された交通の下で、小嵐氏の数度の手紙による質問と重信氏の手紙による回答を軸に、東京拘置所での二回にわたる面会所での会話を加えて構成した。悪条件の中で明るく生き抜く重信氏には何かとご協力をいただき、感謝申し上げます。かつての全共闘運動を見つめ直し、これからの方向をまさぐる人々や若い世代の読者にとっても、多くの教訓と示唆に富むものとなっていると考える。長文のため上・下二回に分けて掲載する。(編集部)

小学校の先生になって、
小説を書きたかった

小嵐 赤軍派に加わる前の「ふつう」の大学生活――サークル、アルバイト、友人、読書、遊びごとなど――はどうだったでしょうか。当時の社会の雰囲気とか。
重信 私は一九六五年に明治大学の...







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