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評者◆sumiko
大変なこともあるけれどやりがいもある
司書のお仕事――お探しの本は何ですか?
大橋崇行著、小曽川真貴監修
No.3362 ・ 2018年08月04日




■本を読むことが大好きだった私は、図書館をよく利用していた。大学時代、司書の仕事をしたいと司書の講座を受けるため試験を受けたら落ちてしまい司書になることを断念。でも、この本を読んで司書の仕事を知れば知るほど大変なお仕事だということがわかった。
 稲嶺双葉という女性が新人司書として味岡市立図書館に採用され、そこで司書の仕事を学んでいく。先輩の山下麻美、同級生で大学院に通う星野裕樹なども登場しわかりやすく司書の仕事を紹介している。高校生が読んでもわかりやすく、また親しめる内容だと感じる。
 昔に比べて図書館もコンピューターが導入されておりかなり楽になったと思いきやこの本を読んでいるとそうではないことがわかる。
 インターネットがどんなに普及しても、インターネットで手に入る情報は断片的なものが多い。未知の領域に関して、インターネットがどんなに発達しても司書や研究者の仕事はなくならないし、むしろこれから司書の仕事が重要になってくるとこの本に書かれている。そうかもしれない。
 また、最近は本を読む人が少なくなっているという。電車に乗ってもみなスマホでゲームをしている人が多く本を読んでいる人を見かけなくなった。しかし、司書は図書館でイベントを開催したりして本の魅力を伝えていくことも仕事なんですね。
 イベント開催など司書はグループで活動することが多い。だからみんなと仲良くできることも司書の資質かもしれません。この本でも読書や本のついてのいろいろな人のアイディアを1つにまとめて形にしていくのが司書の仕事だと紹介している。
 また司書は土日祝日も仕事をしていてシフト制で働いていることも書いてあった。それに、重い本を持つので力仕事なんですね。司書って座ってお仕事しているイメージだったけれどこの本を読むと力仕事だということがわかる。
 その他、コラムとしてNDC分類、レファレンスサービス、図書館のイベント企画、YA(ヤングアダルト)書籍、本の装備なども詳しく紹介されていておもしろい。
 最近は、図書館の本はネットで予約して近所の地区センターで受け取る機会が多く、図書館へ足を運ぶことが減ってしまった。しかし、この本を読んで久しぶりに図書館まで足を延ばしてみたいと思った。
 司書になりたい、司書ってどんな仕事なの? 10代の若者たちに司書ってこんな仕事だよ。大変なこともあるけれどやりがいもあるよってことがわかる1冊です。







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