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評者◆M
表現水位を新たな方位へ誘う新人たち――個性ある作家が参集した劇画作品のアンソロジー
幻燈9
うらたじゅん・菅野 修・原マスミ・山田勇男 他
No.2911 ・ 2009年03月28日




 1年ぶりの第9集である。いまさらいうまでもないが、『幻燈』は、「つげ義春・つげ忠男以後」の劇画(漫画)表現の水位というものを追求する作家たちが参集した劇画(漫画)作品のアンソロジーとして98年に創刊以来、ほぼ年に1冊のペースで刊行されてきた。
 菅野修、斎藤種魚、山田勇男、おんちみどり、永井サクらは、『幻燈』以前に刊行していた『夜行』(全20集・72~95年)から作品を発表してきた作家たちだが、『幻燈』以後でも多くの新たな作家たちが登場してきた。第1集で鮮烈な作品で瞠目を集めたうらたじゅんをはじめ木下竜一、海老原健悟たちがそうだ(他に本集には作品を発表しなかったが、片桐慎治、西野空男、河内遥らがいる)。そして、第9集は表紙カヴァーに「大型新人登場」と銘うってあるように、『幻燈』の表現水位を新たな方位へと誘う藤宮史、角南誠、山羊タダシ、ネズ実らの作品群が並んだ。この四人の作品を望見して、大よそ二つの位相に分岐していくことに気がついた。それは、画像と物語(もしくは語相――語りの位相・言語の位相)との融合・構築のさせ方がある意味、対蹠的であることだ。藤宮史の「或る押入れ頭男の話」と角南誠の「古書市へ行こうよ」、「武蔵野」の2作品とも、画像と物語(語相)は積極的な融合性を指向している...







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