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評者◆秋竜山
こわいのはきらい、の巻
No.3568 ・ 2022年11月26日




■日のことです。父が私にこういったのです。「お前は日本に恐ろしい風習があることを知っているか」と、いいました。私は知っているような知らないような、よくわからないというと、そばにいた母がいいました。「私も知っているような知らないようなものだわ」。すると父がいいました。「それではこれからおしえてあげよう」といいました。そこで母と私は父に教えてもらうことにしました。
 千葉公慈『知れば恐ろしい 日本人の風習――「夜に口笛を吹いてはならない」の本当の理由とは――』(河出文庫、本体六六〇円)では、
 〈第一章 奇妙で不可思議な「しきたり・タブー」の謎を解く
 ――葬式には「黒装束」で参列する
 ――やはり「親しい友達を、あの世に引っ張っていく」からか
 ――饅頭やぼたもちを神仏へ供える
 ――夜に口笛を吹いてはならない
 ――夜に爪を切ってはならない
 ――寝言に返事をしてはならない
 ――「就寝中は、魂が抜ける」から戻れなくなる?
 第二章 身近な「年中行事」に秘められたミステリーとは
 ――河童とは何者だったのか
 ――山神の領域を侵すと何が起こるか
 ――餓鬼に呪われた弟子を、ブッダはいかに救ったか
 ――煤払いは清めの行事の厄払いの祈祷でもあった
 第三章 「子どもの遊び・わらべ唄」のルーツをたどって見えた恐怖
 ――指切りげんまんはもとはお互いの命をかけた約束だった
  第四章 本当に恐ろしい「昔話」はいか編まれたか
 ――米福粟福、いじめたら、恐ろしい報復が待っている〉(本書より)
 サァ、困った。私は恐怖はおそろしくてきらいだ。すると女房も、「あたしもきらいよ」と言った。私が女房に「お前はそんなことないだろう」というと、「なにいってるのよ、あたしだってこわいわよ」といった。私といっしょだといって大笑いしたのでした。
 まいった、まいった。







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